蝦夷地について記録されている最古の文献は「日本書紀」であり、阿倍比羅夫(あべのひらふ)が時の斉明天皇の命を受け、658年にこの地へ渡り蝦夷・粛慎征討遠征を行ったとされている。
地理・交易上の要因もあり、以後も蠣崎氏や松前氏を始めとする和人の侵略や圧政、ロシアの南下政策など、この地は常に外敵の侵攻に脅かされ続けてきた。
さて、その北国にクラスタを辞めて故人となった「はたち」という男がいる。野生となり自分より年上なのに異常な行動力と精力でずっとストとお代わりを続けている狂人である。お互い40を超えてからストを始めたメンタル雑魚という共通点もあり、初期の頃からお互い傷をなめ合ってきた。
2年前には他のおっさん達ともにポロ札遠征を敢行して世話になったし、その後もちょくちょく会っている関係で、珍しく40才を超えてできた同年代の友人だと勝手に思っている。
その彼と先日久しぶりに再会した際、「今年のうちにぜひポロ札へ来い」と強請られた。断ったらそのまま海に沈められそうな勢いだったので、仕方なく飛行機とホテルを予約。
正直2年前のような遠征の高揚感は全くない。むしろ坊主だったらどうしようかというプレッシャーが重くのし掛かってくる、はっきり言って今すぐ辞めたい。
前に遠征に行ってみたいと言っていたプレンドに連絡してみると、日程調整もしていないのに二つ返事で行くとの返信。フッ軽過ぎるやろ。おかげでサイレントイン・サイレントアウトができなくなり、ますます精神的に追い込れる。
その後6月から8月にかけて帝都に生息する飢えた魔獣達が何度も北の大地を侵略・蹂躙する様を見て尚更逃げだしたくなったが、ギリギリ思いとどまり遠征の日を迎えた。
以下事実に基づいた単なる記録である。
【初日】
17:00
街イン、思ったよりも遙かに暑い。プレンドとKPしてスト開始、雨のため狸と地下でローラーするも無駄オープンによるシャトルランが続くのみ。
18:45
事前に連絡していたパコと合流。
2年前は「おい!こら!!ぴえん!!!」「うーうー」「3Pしよ」とかで声かけてたヤバいやつだったのに、随分大人になっていた。オフパコおじさんこと故ジャック・ミガー氏の話題などで当時を偲んだ。
19:00
ソロで18才ドンキ買い物連れ、最初は反応よかったけど「何才?」と聞かれて元気よく「27」と答えると「え?大学生かと思ってた」で放流される。
19:15
早くも疲れたのでパコと0次会しようとしたけど店一杯のため、ベンチに二人で座って「オイ!」の手招き声かけ開始。
20:00
この非常識な声賭けに19才がなぜか止まって隣に座る。
3人で話している最中に有害感MAXコーデのはたちさん登場。なんとも言えない表情を浮かべつつもそのまま知らぬふりして商店街を闊歩していく姿は完全に反社おじ。
案件はこれから友達と予定ありのためバンゲ放流(結局最後まで返ってこず)
20:30
はたちさんの計らいにより北の国王ないとーさんを迎えて祝宴開催。パワハラの相談を受ける。海鮮がバカほど旨い。
22:30
再度街インしてスト再開。
・真っ黒コーデの癖強い属性不明案件をコンビニ連れるも中学生レベルの会話すら成立せず破綻
・偶然ポロ札に来られていた海老zoさんとKP
・オープンすれど連れ出せない。まともなコミュニケーションとれない案件多数でイライラが募る
24:30頃
終電後に清楚そうなスーツ姿のOLをコインパーキングの車止めに連れ出し。ようやくまともな会話ができると思いきや、とんでもないクセ強女で言ってることがコロコロ変わるし、突然泣き出すしで一ミリも信用ならない。放流するかかなり迷ったけど一応なだめてすかしてホテルの方向へ歩き出す。終電後ということもあり案件も一旦は了承するがホテル前で突如「やっぱり行かない!!!」で破綻。
25:30
はたちさんと合流、鬼のダッシュ声かけ(2年前の記憶が蘇る、あの頃のミガー氏はとてもかっこよかったが今はただのパスくれおじさんに・・・南無)
26:00
店終わりのスト高ニュークラ嬢連れるもなすすべなく負け。夜職耐性の無さが露呈。多分店連れして飲めばなんとなる案件だったとは思うが酒飲めない自分には無理。力が足りない。このあたりでイライラが最高潮に。
27:00
金髪アラツーガルバ兼JDが連れる。オープナーはもはや覚えてもいない。コンビニ前でKP。見た目に反して高学歴で話す内容がこの日ではまともだが食い付きはまるでない。許容だけで話してくれている感じ。好きぴがいるらしい。
🐻 こっちは旅行者だから好きぴとの邪魔はしない、連絡先も聞かない。帰りのタクシー代(1000円)出すし、疲れたから俺の止まってるホテルで座ろ。
👩 えーむり、好きぴ裏切れないしホテルいったらそういうことになるじゃん。
🐻 部屋に神戸プリンあるよ、食べる?
👩 え、何それ?くれるなら行く行く!!!
大まかにはこんな感じでホテハン。
毎回思うけど神戸プリンの威力凄すぎるやろ。
未だに意味が分らん。
ホテル内でもまあまあグダられて帰られかけたけど、彼女の義侠心により最終的には合意(録音)。
なのに疲れと遠征の訳分らないテンションのせいか、ドーピングしたにも関わらず鬼のような賃グダをかましてしまう。
“ここまで来たら女としてのプライドが許さない”とめっちゃ頑張る彼女のおかげで何とか1ミガー。潮吹きやすい体質でツインのベット一つが完全に死亡。タクシー呼んで解散。ようやく人権を確保する。
29:30
街再イン。はたちさん、プレンドと再合流。
30:30
この時間帯にはたちさん、プレンドが相次いで即。ないとーさんは即子送って帰ったし街に1人。もはやオープナーは「おはよう」で朝日を見に来ている設定。しかし全然連れ出せない。
31:20
GTで連れらしい連れもなく出勤か朝ランしている人ばっかりになったので撤収。
ホテルに帰って無料朝食をたらふく食って就寝。
【2日目】
昼過ぎ
起床、プレンドとジンギスカンをたらふく食う。これまたバカほど旨い。プレンドの分も横取りして食う。ヒョロがり体型のためよく勘違いされるが自分は大食いの部類に入る。しかしいくら食っても太らないのだ。よく女の敵と言われている。
飯後ホテルに帰ってまた睡眠。昼ストよりもGTでの逆転案件狙いを選択。
19:45
準備して街イン。前日のカジュアルコーデが全く刺さらなかったので、有害感強めコーデを選択。これが当たったのか、イン報打つ前に美容院帰りのアラツ色白医療系がヒット。
👩 !??
🐻 黒Tシャツ仲間!
👩 (にっこり)お揃いですね笑笑 (身体をめっちゃ寄せてくる)
はい勝ち。
ノーグダホテハン即。
SEX中もずっと「可愛い可愛い♡」言われる。
これが老眼始まってる40代中盤の顔差しである。わかってんのかキショいネトナンじじいども。
エロくていい子なのでこのまま朝までぬくぬく・・・・・する訳がない。
泣く泣く送って行って放流。
21:30
街再イン。ないとーさんにご挨拶。講習中っぽかったので軽めにとどめたけど、講習生がノンバを弱めにした某獄門の人っぽくて笑ってしまった。心なしか指導がキツめに感じる、何かの意趣返しかな?
(なおこの後ないとーさんの姿を街で見ることは二度となかった)
22:00
パコと合流。コンビ、ソロで適当に声かけ。
プレンドはソロで延々と声をかけ続けている、ねえロボットなの?
22:45
居酒屋の前で迷っている風の浴衣コンビにパコと声かけ。
🐻👨 いやー迷いますよね
👘👘 え??
🐻👨 2人かなあ、4人かなあ
店員 何名様ですか?
👘👘 4人で!
イケメンと一緒だとナンパが楽で仕方ない。
案件は2人とも20代中盤の看○師。片方可愛い、片方残念、明日は休み。イージー案件?
しかし会話が全く盛り上がらない。こちらのかみ合ってないトークに相当な問題があったのは確かだが、残念な方が露骨なガーディアンムーブをかましてくる。その上に俺以外全員酒がクソ強い。パコは可愛いを気に入ってそう。仕方ないので案件がトイレに立ったタイミングで強引に席替えをしてアシストポジションを確保。残念をセパることに全集中。
終電直前に退店して歩きながら説得。可愛いはほぼ仕上がってる様子でセパればパコの即は堅い。
🐻 ねえ残念、オレのことどうでもいいのは分ってるけど、いい大人なんやしあの二人のために空気読んであげようよ。
残念 私も分ってるけど、可愛いはいつもこんな駄目男にはまってるから心配で。
🐻 確かにこいつは話もかみ合わないし、ほぼアル中やけど、無茶をする人間ではないし、義理堅い男やから大丈夫。もし何かあったらオレがどつきまわすから一緒に帰ってくれ。頼む。
残念 ・・・分った、じゃあ駅まで送って。
↑みたいな感じでセパ成功。
これがマッドシティ🐼で鍛えられたセパ力である。
さっさと放流してスト再開しよう
、、、ん?
二人になった瞬間急に距離が近くなってる・・??
さっきまでとは顔つきまで変わっている。
残念 終電・・間に合わなくてもいいかな・・・モジモジ
はあ?? 居酒屋ではオレのトークを能面のような無表情で受け流してたくせに結局刺さってたんかい。
🐻 じゃあ酒買ってオレの部屋で飲もう
残念 ふふ、ストレートだね笑、いいよ
はい勝った。
これが授業参観で先生に不審者扱いされる40代中盤の顔刺しである。
コンビニからノーグダホテハン
即・・・れない笑
キスまでしたけど浴衣脱げないし、やっぱり前の彼がうんたらくんたら。
形式かと思いきやガチグダ。これが音に聞く“北海グダ”なのか。仕方ないのでタクシーまで送って、パコ達の邪魔だけはするなと言い聞かせて解散。
携帯を見るとパコが春だ引退だと騒いでいるので仕事は果たした模様。
25:30
再度街インしてソロ。大王からの電話中に声をかけたバー店員の案件と喫煙所で和んでたら、バリタチのゲイだとカミングアウトされる。声も顔も違和感なく、普段もよく男にナンパされるらしい。
ゲイ専門のマッチングアプリや、やった男の話で盛り上がる。普通にいいやつだが掘られるのだけは勘弁なので解散。
26:20
パコが負けて帰ってくる。は?
わかりやすくメンブレして輩とケンカしそうになるパコを必死に制止。
その後彼はすすきのの奥地で行方不明となった、、、南無
27:30
ソロ続けるもろくな案件おらず一旦プレンドとラーメン屋へ。
しばらくは帝都からのアドバイスに従い無駄に歩き回らず体力温存の声かけ。
29:00
最後の勝負時間スタート。この遠征で初めてテンションが上がる。
早々に飲み帰りのBBA連れてホテル打診あっさりOK。しかし一階のコンビニで飲み物買っている間に光学迷彩でも使ったかのように鮮やかに逃亡される。イヤならはじめから断れやく○が。
続いてホス狂連れるがこれまたホテル前負け。この時間帯に直ホ打診を渋らないで欲しい。
30:00
すっかり明るくなったところで酒で完全に仕上がってる金髪ニュークラ嬢と路上KP。結構いける感じあったけど、好きぴの黒服が待ってるとのことでパイ揉み負け。こういう案件を即りたかった。
30:45
真っ黒コーデのバイを直ホしようとしたけど「行く分けねーだろ」となぜかホスト2人が現れてアモッグされる。あんた一体何者なの??
31:00
二日間で24時間ぐらいストしてたためか、急にどっと疲れが出てきて、足がガクガクしはじめたので終戦。
この時になってようやく悔しさがこみ上げてきたが時すでに遅し。
【感想とか】
プレンドは遠征中ずっと逆3だろうが泥だろうが関係なく声をかけ続けていた。初期のモチベブーストなのかもしれないけど普通に凄い。ナンパに取り組む姿勢でも結果でも完敗。2年前にUで初めて合流した時、彼はネトしかしたことがなく正直ここまでストを続けるとは思ってもみなかった。
そんな彼が今回の遠征で放った一番の名言は「泥はもういやです、彼女に会いたい・・・」だった。
ストには夢しかないね。
故はたちさんは初日しか出られず、自分達に気を遣いつつもGTでちゃんといい案件を即っていて、一向に力が衰えていないことを証明していた。むしろ野生になってからの方が生き生きとしてるまである。今回もお世話になりました。
一方自分は2日で1即ずつ。この結果は坊主と大差ない。
単純にモチベと実力が足りなかった。まあ最初から気持ちで負けていたというか、すすきのの信号を何度も無視してダッシュ声かけするぐらいにはやったけど、今回自分の中で遠征やナンパへの熱みたいなものが昔に比べて小さくなっていることが分ってしまった。人は熱意よって動くからこういう冷めた気持ちは案件に絶対伝わっていたと思う。
でも即らせてくれた女の子は二人とも可愛くていい子達でした。
それに飯は旨いし、久しぶりの人や初めましての人と話すのはとても楽しかったです。ありがとうございました。
鉾とりて 月見るごとに おもふ哉
あすはかばねの 上に照かと
ナンパ遠征はそろそろ引退かな。