この歳でナンパ大会なるものに初めて参加してきた。内々のメンバー限定とはいえ何百即とか一日4即とかしてる人もいて内容は結構ガチなやつ。10人以上の参加者がいてもちろん自分が最年長(間違ってたらごめんなさい)。以下は大会の大まかな概要。
- 会場:梟
- 時間:14:00~20:00
- ルール:純粋な即数勝負、同数の場合は 即った時間の早い者勝ち
これになんやかんかあって本気で勝ちに行くべき副題も追加された大会となった。ここはガキどもに昭和じじいの生き様見せてやんよ。
年明けから大会に向けて我ながらどうかしているレベルで調整を続けた。でも昼間や浅い時間のストは難しい。ほろ酔いみたいな状態のいい案件なんて皆無なので、終電前後に即系拾うのとは訳が違う。正直高齢者にとっては自殺行為である、普通は。
迎えた大会当日。集合場所に集う異様な集団、カタギなら絶対に近寄りたくない。最近膝を痛めてしまったので屈伸していたら爆笑されたけど、酒片手に赤い顔のキミとは意気込みが違うのだよ。
開始と同時にさっきまで馬鹿話してた野郎達が四方へ散っていく。歩き慣れたホームなので緊張感は全くない。この日の戦略は2つ「過食領域の拡大」と「声掛け数の最大化」。とはいってもデブとBBAだけは避けたけど。
で結果は2番目に1即目を決めた後、終了7分前にJOJOを即って2即で逆転優勝。女の子には感謝してるけど、まあ結果は正直どっちでもいい。こんな遊びに真剣になれたのは小学生以来だし、ナンパ野郎達と大真面目に不真面目をやれた満足感がはるかに勝ってる。そうそう俺がやりたかったのはこれなんだよ。打ち上げの飲み会ではこれでもかってぐらいドヤったけどね笑
近年色々グレーな界隈だけど、先人達が積み上げてきた知見や文化があるわけで、時代が変わったとはいえ、そのエッセンスだけでも後生に伝えるべきではないかと、みんな帰った終電後の交差点で思ったりした。
ふと横を見ると可愛い女の子。
「終電なくなっちゃいましたね」
「そうなんです、、」
「タクシーはディズニーぐらい人が並んでる」
「やっぱりそうですよね、どうしようかな」
「とりあえずホットほうじ茶でも飲みながら作戦会議しよ」
・・・・
そういえば打ち上げ後にチン八君にめっちゃ説得されたなあ。
「ハット狙いましょうハット、2即とハットは全然違うんです!」
「どうして声掛けしないんですか!今すぐやってください!」
「ミドフォが梟でハットできたら伝説になれます!俺もやるんでやりましょう!!」
他人のためにあんなに熱くなれるなんて、あんた絶対いい○○やん。アドレナリン切れた後にまた構内ローラーしたから気絶しそうになったよ?
そういえば終電前に偶然流星さんにお会いしたのも象徴的だった。
こんなおっさんが曲がりなりにも即れるようになったのは、間違いなく流星さんが作った教材のお陰。講習を受けたことはないけど、自分の師匠の一人だと勝手に思っています。
・・・・
さて、話しは最後に連れ出した子に戻る。自販機で買ったお茶を飲みながらヒアリング。
さっきまで友達と飲んでたけど普段は飲み歩かない、
終電逃したの初めて、
付き合って3年になる同棲中の彼氏がいる、
もうすぐ結婚する。
それなりに歳も即数も経験も重ねてきたから、この子が言ってることのほとんど本当なのは分る。
でもどうにかして帰ろうと動かないのは?
なんか困ったような表情を浮かべているのは?
うーん
「あっちにすぐにタクシー拾える秘密のスポットあるから特別に教えてあげる」
「え、本当ですか?」
「今日の俺は気分がいいから」
「何があったんですか?」
「内緒笑」
「一緒に乗っていきます?」
「反対方向やからいいよ」
タクシーの窓から手振りながら彼女は帰っていった。
やれやれ
押せばいけたかなあ
いやあれは多分無理
でも可愛かったなあ
まあ今日は楽しかったからええやんええやん
一人冷めたほうじ茶飲みながら歩いて帰るのも悪くないし(強がり)
某氏大会の運営ありがとう!
これからもよろしくネ
膝はマジで痛い(やばい