おじなん

 

おじさんのストナンについて思うところを少し。ただここに書くことは特定の個人のことではなく、これまで関わってきたり、少し教えたりしたおじさんナンパ師全般を対象とした印象です。(以下ナンパとはストナンなどオフラインナンパのこと、おじさんとはアラフォー以上のことをいう)

 

一番は、おじさんでも人によってナンパの難易度が全く異なるということ。当たり前だがもともとモテてきたり、あるいはコミュニケーション能力の初期値が高い人はナンパでも結果が出やすい。こういう人は女性との対話に最初から違和感がないし、女性やナンパそのものに対する変な幻想や思想も持ち合わせていない人が多い。こちら側の人は見た目の改善と少しのテクニックを覚えれば後は根性で何とかなる。

 

一方で女性と接する機会が少なく、歳をとってから一発逆転を狙ってナンパを始めたみたいな人は、技術云々よりも長年蓄積された歪んだ考え方、染みついたオジコミュ、非モテノンバの改善を図らないとナンパの入り口にすら立てない。こっち側の人がナンパで結果を出すには、苦しい外科手術をした上で時間を掛けてリハビリを行うような、徐々に人間性を矯正していく行程が必要なんだと気づいた。極端な話、外見は金さえかければある程度何とかなるし、声掛けや打診みたいなナンパのテクニックを覚えるのも難しくないのだが、問題の本質はそこではない。

 

歳をとればとるほどこの矯正行程は大きな苦しみを伴うことになる。なぜならそれまで生きてきた価値観、行動、思考といった己の本質を変えていく必要に迫られるから。残念ながら第三者からの指摘を素直に受け入れて実行できるおじさんは少ない。なので多くの人は早々に退場していくか、同じような敗者の群れに入って傷をなめ合いナンパそのものはほぼしなくなる。これはいくらアプリで何十人も抱いていようがあまり関係はない。

 

ナンパって魔法でもなんでもなくて唯一の利点は圧倒的な試行回数を積めることだけ。オジが試行回数を増やせば増やすほど、心の折れるような経験も増えていくわけで、成功のビジョンが見えない苦行を続けられる人は普通いない。生き残れるのは鋼のメンタルを持ち合わせた狂戦士かDNA強者か一部の敗課金勢ぐらい(そんな人間はほっといても勝手に行動するから勝手にナンパも上手くなる)。

 

 

それでもゼロから何かを起こしたいのなら、本当に変わりたいのなら、血反吐を撒き散らしながらも活動を継続する以外に方法はない。スト値上げだかアンチエイジングだかにアホみたいな金と労力を掛けて、女に空気のような扱いを受け、男にはバカにされ、時には暴言や暴行を受けながらも街に立ち続けるべきだ。何ヶ月も成果が出ないのも当たり前。ネトおじが言うメリットや効率なんて当然あるわけがない。ナンパ辞めますか?人間辞めますか?レベルの覚悟と我慢が必要で、正直他人に勧められるような代物では全くない。エアプの偽情報や表面的なネット情報しか理解せずにストナンが簡単だと思ってる人がいるけど認識が甘すぎる。だから軽々しく「ストやってみたいです」とか言わない方がいい。

 

 

痛みを感じろ。苦しみと犠牲が尊いんだ。痛みから逃げるな。人生最高の瞬間を味わえ(映画「ファイトクラブ」より)

 

 

まあオレはもうちょいやるけどね(最近疲労困憊